「被告の主張」には何を書くのか?

あなたの言い分を書く

「被告の主張」には、あなたの言い分を書きます。

例えば借りたお金を返せと言われている訴訟で、確かに原告の言うとおりお金を借りたことは事実なんだけど、とっくに返しているよ、という場合は、その、お金を返した、という事実を被告の主張のところに書きます。

あなたの言い分を書くときは、あなたは弁護士ではないのですから、結果的に余計なことであるとしても書きたいことを書きたいだけ書けばよいと思います。

ただ、裁判所は何の予備知識もなく被告の主張を読むことになります。はじめて読む人の立場になって、簡潔に分かり易く書いてあげてください。

「請求の原因に対する認否」の補足説明

答弁書の書き方その4-請求の原因に対する認否のところで、「否認したら被告の主張も書く」と書きました。(「否認」とは認めない、という意味です。)

否認しっぱなしにせずに、じゃあ真実はどうだというのかあなたの認識も書いてください、ということでしたね。

ただ、「請求の原因に対する認否」のところに被告の主張を長々と書くと、流れが悪くなることがあるので、長くなりそうなときは「被告の主張」を別項目として立てて、いくらでも書いてください、と説明しました。

このように、被告の主張は、「請求の原因に対する認否」の補足説明、付加説明という意味合いで書くこともあります。

この意味で被告の主張を書くときは、「請求の原因に対する認否」であなたが否認した部分に関して、あなたの言い分はこうだ、ということ、つまりあなた側(被告側)で認識している事実はこうだ、ということを書くことになります。

原告の反論をあらかじめ封じる

以上にとどまらず、答弁書に対する原告の反論が予想される部分については、先手を打ってその反論ができないようにあらかじめ主張しておく、という趣旨で被告の主張を書くこともあります。

どう書くのか?

項目立てをして読みやすいように書くということに注意はしますが、基本的に自由に書いてかまいません。

あえていえば、請求の原因に対する認否の補充として被告の主張を書くときは、それ(否認部分)が分かるような見出しにすることくらいです。

「以上」を忘れずに

「被告の主張」を書き終えたら、お疲れ様です。答弁書の本体は完成です。

被告の主張の最後の文章に読点「。」を打ったら、行を変えて、右寄せで「以上」と書きます。「以上」に「。」は付けません。

記載例-被告の主張

「被告の主張」の記載例としては次のようになります。「請求の原因に対する認否」の項目が「第2」であることを想定しています。

第3 被告の主張

 1 被告は原告からの借金を既に弁済した

   被告は、○○年○○月○○日、○○において、原告に

   借りた300万円のうち、200万円を原告に手渡し

   て弁済した。

   従って、被告が原告に返還しなければならないのは

   残りの100万円のみである。

                         以上